
菊地凛子は日本ではなく、外国映画の出演で注目された異色の国際派女優です。そして、同じく海外にて脚光を浴びた若手個性派俳優、染谷将太と結婚したことでも話題となりました。
そんな国際的舞台で活躍するご夫妻には二人の子供がいます。子供たちはまだ未就学児のはずです。しかし、お二人は都内某学校の運動会に参加したとの情報が・・・
『実は子供は大きかった・・・?』『 学校には父兄参観意外の目的が・・・?』様々な噂が立っている様ですが、何のために学校に行ったのか?
また、出演したアメリカの映画『バベル』ではブラッド・ピットやケイト・ブランシェットと共演!それだけでも凄いのに、そういったハリウッド・スター達より話題となったなんて!ほんと信じられないくらいビックリです。
そんな高い評価を得た彼女の出世作『バベル』で見せた女優としての意気込み・役者魂とは?・・・覗いてみたいと思いませんか?
菊地凛子 と染谷将太
その前にまず、お二人の略歴を・・・
《菊地凛子プロフィール
海外での活動がメインな国際派異色女優・菊地凛子
1981年1月6日生まれの現在38歳。神奈川県秦野市出身。
15歳の時にラフォーレ原宿でスカウトされ芸能界入り。当初モデルとして活動していたが女優に転向。18歳の時に『生きたい』(新藤兼人監督)で映画デビューしてから数々の国内映画に出演し、その高い演技力が注目されていました。
2006年(当時25歳)の時にメキシコの鬼才アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バベル』に出演しました。映画自体は賛否両論となりましたが、菊地凛子の演技は称賛と注目を浴び、第79回アカデミー助演女優賞を含む多くの映画賞にノミネートされて、3つの新人女優賞と2つの賞を受賞しました。正に海外から火が付いた女優です。
それからは、『ブラザーズ・ブルーム』(2008年アメリカ)や『ナイト・トーキョー・デイ』(2009年スペイン)等、多くの海外映画に出演するとともに、日本映画にも並行して出演(『図鑑に載っていない虫』、『ノルウェイの森』、『モテキ』etc)。
2013年(当時32歳)にはアメリカ映画のSF怪獣映画『パシフィック・リム』(ギレルモ・デル・トロ監督)に出演。ヒロインの森マコ役を演じています。
この『パシフィック・リム』は世界的に話題となり、日本でも熱狂的なファンを生み出しました。続編の『アップライジング』(2018年)にも同役で出演しています。
このように、どちらかと言うと映画を中心に活躍してきたので、テレビドラマにはあまり出演してない印象があります。一般的に知名度もあまり無かった様子。
実際、昨年(2018年)の日テレドラマ『獣になれない私たち』(新垣結衣主演)の出演で、初めて知った人も多いかも知れませんね。
《染谷将太プロフィール》
純粋に映画を愛し、映画を追求する若手の実力派俳優・染谷将太
1992年9月3日生まれの現在26歳。東京都江戸川区出身。
7歳の時から子役として活動を始めています。9歳の時に『STACY』で映画デビュー。
幼い頃からの映画好きが昂じ、中学生の時より、尊敬する園子温監督と出会うために新宿ゴールデン街を徘徊していたとのことW。もっとも園子温監督とは出会えなかったようですが(笑)、その情熱は凄いですよね。
そして高校時代より自らメガホンを取り、自主制作映画を創っています。
映画に対する情熱・こだわりは相当なもので、今でも『死ぬ前に一回はフィルム映画を撮りたい』一心で、自主制作の短編映画『シミラー バッド ディファレント』(染谷将太監督・瀬田なつき共同脚本)を手掛け、後にも数本制作、上映会を催しています。
それでも本業は監督ではなく、役者をずーとやっていくつもりのようで、実際、俳優として数々の輝かしい賞を受賞しています。
まず2011年(当時19歳)に、第68回ヴェネツィア国際映画祭に出品された『ヒミズ』(園子温監督)で、共演した二階堂ふみと共に日本人としては初の『最優秀新人賞』の意味合いを持つマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。
2012年に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で第66回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。
2013年には、前述の『ヒミズ』と『悪の教典』で、第36回日本アカデミー新人俳優賞を受賞。
2015年(当時23歳)に『さよなら歌舞伎町』で、第14回ニューヨーク・アジア映画祭ライジングスター賞受賞・・・
と国内外で演技力を高く評価されています。
また、2016年、日中合作映画『空海-KU-KAI-美しき王妃のは年謎』(中国2017年・日本2018年公開)で主演(空海)に抜擢され、中国語を習得し全編中国語で演じています。すごいですね!
テレビドラマにも多数出演しており、最近ではNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。また来年(2020年)のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では主人公・明智光秀の主君であり、宿敵である織田信長公を演じます。
染谷将太が織田信長を演じるのはとても意外でした。演技派染谷将太がどの様な信長を演じるのか今からとても楽しみです♪
夫の染谷将太とまさかの子供不在で学校運動会に参加!?

前述のとおり菊地凛子・染谷将太は共に演技派役者であり、お互いの才能に惹かれ合うように出会い、意気投合し、結婚。2015年1月1日に染谷将太が自身の公式ホームページにて菊地凛子と結婚したことを報告しました。
当時、国際的演技派役者の二人が11歳年の差結婚!しかも姉さん女房!ということで話題になりました。
そのお二人には二人の子供がいます。
2016年10月8日に第一子出産。そして今年(2019年)3月31日に第二子出産。
共に染谷翔太の公式サイトにて発表していますが、残念ながらお子様の名前や性別は明かされていません。
生年月日のみ明かされているんですね。年齢は上の子供が2歳8カ月、下の子供はもうすぐ3カ月、首がすわりはじめる頃ですね。
当然、二人のお子さま達は未就学児ですが、ネット情報誌が配信した記事によりますと、
10月上旬、台風一過で秋らしからぬ猛暑となった日曜日。都内にある名門私立学園の校庭には、日差しに負けず劣らずの熱視線を送る、大物芸能人たちの姿があった。
「この日は、学園の創立100周年を記念した大運動会が開かれていました。記念大会ということで、幼稚園から大学まで合同。例年以上に多くの有名人が来ていましたね」(保護者)
熱心な保護者のなかでも、一際目を引いていたのはジャニーズの重鎮・東山紀之(52)と女優・木村佳乃(42)の夫婦だ。朝から最前列に陣取り、我が子の一挙手一投足をビデオで撮影。競技中に子供が手を振れば、二人一緒に手を振り返す仲睦まじい場面もあった。(中略)
さらには、滅多に公の場に姿を見せない、こんなビッグカップルの姿もあった。
「’15年に結婚して話題を呼んだ、菊地凛子さん(37)と染谷将太さん(26)の俳優夫婦もそろって来ていました。運動会の途中には、菊地夫妻が東山夫妻のいるテント下まで行き、挨拶がてら談笑するという、滅多に見られない豪華な4ショットもありました」(同前)
引用:2018年10月12日 FLYDAY DIGITAL
昨年(2018年)10月のことですから、上の子供は2歳になりたてで下の子供はまだ生まれていない時です。
なのに幼稚園から大学まである名門私立学園の運動会に来ていたとのこと・・・
しかもこの運動会には上記2組の夫妻以外にも、
『おぎやはぎ』の小木博明夫妻と義母の森山良子・『ホンジャマカ』の恵俊彰・そして今年3月入籍した新婚の宮沢りえと『V6』森田剛・・・と錚々たる芸能人が集う運動会だったよう。
宮沢りえ夫妻は前夫との娘がいるのでわかりますが、菊地凛子夫妻は子供がまだ入学していないのに訪れているんですね。
参加した運動会の学校は成城か?
上記ネット情報誌の情報によると、二人が訪れた学校は
- 都内にある名門私立学園
- 幼稚園から大学まである一貫校
- 昨年(2018年)、学園の創立100周年を記念した大運動会が開かれた
- 芸能人の子供がたくさん通っている
ということがわかります。
その条件を元に調べてみると、どうやら 『成城学園』 のようです。
成城学園は2017年に創立100周年を迎え、昨年(2018年)10月7日(日)には100周年を記念した幼・小・中・大の合同体育祭が実施されています。
学校運動会参加の目的は?
昨年(2018年)の時点では、子供の年齢は2歳。成城学園の幼稚園は3年保育ですから、年齢的にまだ通っていません。
おそらく、受験を控えての下見といったところでしょうか。”東山夫妻と談笑していた”とのことですから、入園に関して色々とアドバイスを受けていたのかも知れません。
菊地凛子の『バベルの塔』で見える女優魂をのぞき見!

1999年、18歳の時より映画デビューした菊地凛子ですが、菊地凛子の代表作といえばやっぱり『バベル』(2006年)でしょう。
すでに25歳になっていた菊地凛子が挑んだ役柄は16歳の女子高生。それだけでもチャレンジすることを諦める十分な理由となるのに、更に監督は本当の聾唖者(聴覚障害者)を求めていたとのこと。
そういったことも全て理解した上で尚、事務所を通さず自らの意志のみで1年間のオーディションを受け続け、見事その役柄を掴み取った菊地凛子の役者魂には、常人に無い凄みを感じます。
そんな菊地凛子の『バベル』で見える女優魂をのぞき見したいと思うのは私だけではないと思いますW。
映画『バベル』

この映画を一言で説明するのは無理なのですが(^_^;)、敢えて言うならば
モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本の一見繋がりのない場所で異なった家族が、1丁のライフル銃が引き起こす事件をきっかけに繋がりが明らかにされていき、それぞれの家族の不幸が浮き彫りになっていく。
それはユダヤ教やキリスト教の聖典であり、イスラム教の啓典である『創世記』の第11章『バベルの塔』が示唆するものに通じている・・・
といった、とても壮大で考えさせられる奥深い映画・・・だと私は思っています。
《創世記『バベルの塔』が示唆する内容》
創世記の第11章『バベルの塔』を簡単に説明すると、
『世界中の人々は同じ言葉を使って、同じ様に話していた』のに、『人々はある時より天まで届く塔を作り始めた。その傲慢さに怒った神は、人間がお互いに意思疎通が出来なくなる様、異なる言語をしゃべらせるようにした』
というもの。すなわち、
『人間は他人を出し抜いて自分だけ良ければ良いといった利己主義的な部分をもっている。その結果、人間は次第に違う言葉を使うようになり、互いに通じ合うことも出来なくなり、世の中は次第に混乱していく・・・』
といった警告を含む物語なのです。
《『バベル』・・菊地凛子の存在感を知らしめた作品》
映画『バベル』は正にそれで、ハリウッド作品なのに数か国語が飛び交い、字幕が苦手なアメリカ人の受けは悪かったのですが(実際、全米大ヒットとはなりませんでした)、その必然性はあったんですね。
すなわち『言葉が通じない』、『心が通じない』世界における人間を描いています。
日本シーンでは超高層タワーマンションに住む父娘(役所広司と菊地凛子)が互いに孤独感、疎外感を持ち合わせて”哀切極まりない”のですが、映画の中の”タワーマンション”を”バベルの塔”に重ね合わせて見ると妙に納得してしまい、考えさせられます。
映画『バベル』・・・出演者はブラッド・ピットやケイト・ブランシェットら世界的な映画スター、そして日本からも役所広司といった錚々たるメンバーの中で”ポッと出”の菊地凛子が臆すること無く、いやそれどころか圧倒する存在感で異彩を放っている素晴らしい作品です。
そして、 ”分断された人のつながりを如何に再生すべきか” という希望を描いた人類永久のテーマに迫った作品だと思います。
『バベル』で見せる菊地凛子の女優魂

監督が求めていた役柄は前述のように”16歳の女子高生であり、聾唖者”というもの。
25歳の女性が16歳の女子高生を演じようとすることもそうですが、菊地凛子は出演が決まっていないのにも関わらず、手話を猛特訓しているんですね。ただ”やりたい”というものでなく執念のような凄みを感じます(笑)
なぜそこまで、この映画に、この役柄に固執したのか、菊地凛子本人のインタビューを見てみましょう。
「私は日本で女優としてやっていかれるかもわからず、不安や危機感もありました。そこにたまたま、私のリスペクトしている監督が現れて、しかも日本で映画を撮る。なおかつ英語が必要ない。そんなチャンス、もう2度とないかもしれない。女子高生の役で実年齢と離れていること、監督が本物のろう者を起用したいと考えていたということはありましたが、そういう状況に対して私ができることは、自分からアプローチしていくことだけでした。最初で最後の機会だから、飛び込んでいくしかないと」
引用:https://eiga.com/movie/1781/interview/
また、その情熱はどこからくるのか?という問いに対し、菊地凛子はこのように答えています。
私はただ単に映画にとりつかれているだけなんです。幼い頃から映画がバイブルのようだったんですね。学校の勉強よりも映画にたくさんのことを教えてもらいました。人間関係、歴史、音楽、いろんなことを教えてくれて、その中で映画に助けられたんです。そういうことがあると自然と映画に近づいていくもので、今こうやって映画に出ているわけなんですけど。
引用:同上
映画が好きで、好きで、好きで、堪らない思いが伝わってきますね。
そして、最も多感な10代より変わること無く胸に秘める思いが、歳を重ねる毎に、現実とぶつかり合って女優としてやっていけるか不安と焦燥感に駆られた煮詰まった状態に陥っていたんだなと察することが出来ます。
そんな中で、たまたま見つけ出した千載一遇のチャンス!ちなみにインタビューでは英語が必要ないことを理由として揚げていますが、菊地凛子は大変流暢に英語を話し、海外でも英語でインタビューに答えています。
その語学力も、元々備わっていたのか、『バベル』の出演を機に上達したのかはわからないけれど、『英語が必要ない』と言った理由が安易なものでなかったことはわかりますね。
菊地凛子の女優魂は”映画に対する真摯な気持ち、そして焦燥感”が否応なしに駆り立てたのだなあと思います。
そう言えば、絵画やイラスト等、一芸に秀でた”しょこたん”こと中川翔子も同じ様なことを言っていました。
『私の座右の銘は貪欲。追いつかずに焦る感じが好き』
なにかを成し遂げるのに無くてはならない思いってやはりあるのだなあ・・・と実感した次第です。
まとめ
《夫の染谷将太とまさかの子供不在で学校運動会に参加!?》
- 昨年(2018年)10月7日(日)、菊地凛子は夫の染谷将太と都内某有名私立学校の運動会に来ていた。
- その学校は、①都内にある名門私立学園 ②幼稚園から大学まである一貫校③昨年、学園の創立100周年を記念した大運動会が開かれた④芸能人の子供がたくさん通っている
- 上記条件によりその学校は成城学園が有力。
- 菊地凛子夫妻の子供は当時まだ2歳であり、この学校に通っていない。
- 学校運動会の訪問理由は受験を控えての下見と思われる。
《菊地凛子の『バベルの塔』で見える女優魂をのぞき見!》
- 2006年公開の映画『バベル』は菊地凛子の出世作。
- 映画『バベル』は創世記の『バベルの塔』の啓示に触発されたイニャリトゥ監督が手掛けた壮大で奥深い作品
- 映画『バベル』の中で菊地凛子は共演するハリウッド・スター達をも圧倒する存在感と異彩を放ち、世界的にその名を知らしめた。
- 映画『バベル』に望む菊地凛子の執念にも似た女優魂が凄すぎる。
- 菊地凛子のその女優魂は映画に対する深い愛情と焦燥感が元であると結論。
- 中川翔子等、一芸に秀でた人には共通の思い(貪欲さ)があることを実感。
今回、菊地凛子の行動や思いに触れて自分も熱くなりました。このまま突っ走って欲しい女優さんですね♪
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